11月12日(金)勝者

こんばんは。

木津エリアの宮川です。

 
 

10月から「二月の勝者」というドラマを見ています。

 
 

 
 

中学受験を対策する学習塾のおはなしです。

 

同じ教育業界(塾業界)の人間として、楽しく見ています。

 
 
 

中学受験は「父親の経済力」と母親の「狂気」がすべてだ!

 
 

と、ドラマ内で、インパクトのあるフレーズ中学受験を語ります。

 
 

受験には確かにそういう一面はあると思います。(狂気は言い過ぎな気もしますが

 
 
 

先週の放送では

 

「母親と父親の意見が大きく違う家庭は中学受験に失敗します!」

 

という話がありました。

 
 

これ、実は結構あるんですよね。

 

受験は本人次第ではあるものの、家族みんなで戦うものでもあります。
両親で意見があまりに違うと、子どもが困ってしまうこともあります。

 

定期的に家族で、進路について話し合えるのがいいですね。

 
 
 

さらに、先週の放送では、点数の芳しくない生徒に

 

「君たちは前半だけを解きなさい。後半を解く資格はありません」

 

と言って、今から受けるテストの後半部分を「ビリっ!」と破り捨ててしまいます。

 
 

テストを破り捨てられた生徒は、前半部分を集中して解き、
結果的に点数がアップします。
そして、点数がアップしたことにより、自信をつけていきます。

 
 
 

なかなか過激ですが、これ理にかなっています。

 
 

私も模試で50点くらいの点数の生徒たちに、
「全体の2割くらいは捨ててもいいから、それ以外の問題に時間を使いなさい」
というアドバイスをします。

 

受験では得点できる問題をしっかり得点することが大切です。
私も(テストを破らないだけで)生徒たちに捨てることは提案します。

 

捨てた2割に取り組むのは70点が取れるようになってからでいいのです。

 
 
 

ドラマでは点数が上がった理由のひとつに、後半部分が(破り捨てられて)なくなったことで、
「まだまだ解かないといけない問題」があるという焦りがなくなり、ミスが減った。
という説明がされます。

 

これも正しいです。

 

実は生徒たちのミスの原因は不注意ではありません。
(もしろん不注意なミスというものもあります)

 
 

生徒たちのミスは「余裕のなさ」から起きるものが多いのです。

 

難しい問題を解くとき、頑張って頑張って計算して、
「やったーついに答えた出た!」
と思って、出た答えを書いたら、約分し忘れてた。 などがこれです。

 
 

実力がついてきて、難しい問題を解くときに、そこまで頑張らなくても
「ふんふんふーん♪ あ、答えこれか。はい約分して、終了」

 

みたいな感じで解ける人は、ミスせずに答えにたどり着きます。

 
 

つまりミスを減らすには、ミスなど気にせず、実力をつけるのが近道なのです。
目いっぱい頑張らなくても問題が解けるようになればいいのです。

 
 
 

ドラマでは点数が上がって、やる気になった生徒が「宿題をちゃんとやる」ようになります。
それまでその生徒は、答えの丸写しをしていたのです。

 

新人の担任の先生がその生徒に言います。
「どうしたの、今週の宿題は間違っていた問題が多かったじゃない。」

 

「ごめん、先生。僕、以前は宿題は答えを写していたんだ。」

 

「そうだったの。気づかなかったわ」

 

みたいなやり取りがあって、ハッピーエンド的に先週の回は終了。

 

なんですが、

 
 

これ、絶対あり得ません。

 

何があり得ないって、

 
 

宿題丸写しで、全部あってたらプロの塾講師なら絶対わかります

 

いや、お母さんやお父さんが見てもわかると思います。

 

↓ ちゃんとやってたら、こんな感じになるんですよ。

 

 

これは、今日通塾していた小学6年生の宿題です。

 

「とてもきれい」ではないかもしれませんが、しっかり自分で考えた形跡があります。

 

塾ではこういうものを、とても高く評価します。

 
 

ここに書かれている表は、彼が解くために考えて書いたもので、
模範解答にあるものとは違うものです。

 

普通にやれば、模範解答と同じにはならないのです。

 
 

ということで、少なくともひかり塾では、宿題丸写しはその瞬間に注意されます。

 
 

ドラマ楽しく見ていたんですが、ここだけは共感できませんでした!

 
 
 

明日も見ようかと思ったら、明日の夜はテスト対策授業だった!!!

 

ということで、帰ったら忘れず録画予約をしたいと思います。

 
 
 
◆◆◆本日もお読みいただきありがとうございます。 ◆◆◆

ひかり塾 木津エリア長 宮川

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