こんばんは。福島です!今夜は城山台校から。
残暑厳しいですが、体調を崩していませんか。
毎日、夕方に生徒たちが登校してくるときには、校舎の外で出迎えているのですが…
あまりの暑さに汗が額や首筋を流れる時があります。
そんな時は、冷風を一身に集めてから授業に向かいます。
さて、今日は中学生の授業での話。内容は短歌・俳句。
俳句といえば「季語」(季節を表す言葉)ですよね。
今日扱った作品の中に「雷」という「夏」の季語が入った句がありました。
その補足説明として、「稲妻・稲光」という「秋」の季語についても説明しました。
「雷」は「ピカッ!ゴロゴロ、ドッカーン!!」といった光と音で表現できるものですが、
「稲妻・稲光」は「ピカピカッ!」といった光に焦点をあてたものです。
例文を挙げてみると、「雷鳴がとどろいた。」(音)、「稲光が一瞬、夜空を明るくした。」(光)
などとなりますよね。
雷光が稲を実らせると信じられていたのでしょうか。だから、「稲妻・稲光」は「秋」の季語。
そういわれると、遠くの上空でピカピカと音もなく光っているのは秋が多いようにも思います。
このように国語の授業では、できるだけ「ひとつの言葉からイメージを膨らませていく」ように心がけています。
また、「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」という正岡子規の句一つ取りあげてみても
「この句が詠まれた季節は?」と生徒に尋ねると、皆、「秋」と答えてくれます。
「柿」が「秋の季語」だからですね。
次に、「この句が詠まれた時間帯は?」と尋ねると、大半の生徒が「夕方」と答えます。
これは、きっと「柿」=「オレンジ」=「夕日」や
「秋」=「紅葉」=「オレンジ」=「夕暮れ」といった連想を働かせているのでしょう。
ただ、よくよく考えていくと、「法隆寺の鐘は何時何時に鳴るのか?」とか
「そもそも夕飯の前に柿なんか食うか?」とか、
考え出すといろいろな「?」が頭に浮かんできます。
でも、この「?」についてさまざまなイメージを膨らませていく練習を習慣化させていくのが国語の授業では効果的なのです。
さらに、小学生の授業では、違う方向からアプローチしていきます。
「□□食えば□□が鳴るなり法隆寺」
Q.「さあ!□には何が入る?!」
A.「にく(肉)食えば はら(腹)が鳴るなり 法隆寺」(笑)
やっぱり、言葉って面白い‼
ふぁいと。
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