こんばんは。福島です。
今日は城山台校の小学部の授業からスタートです!
5年生の社会はスライドを使いながら…
小学英語も、みな頑張ってくれています!
そして、夜は中学部の授業。学校の授業では、教科書の巻頭詩から入っている学年が多いです。
小6塾生の5月学力テストも詩が出題されますからね!
でも、詩の鑑賞って難しい(というかつかみどころがない)ですよね。
今夜は、私が好きな詩の一つを紹介します。
「橋」 作者:高田敏子さん
少女よ
橋のむこうに
何が あるのでしょうね
私も いくつかの橋を
渡ってきました
いつも 心をときめかし
急いで かけて渡りました
あなたがいま渡るのは
あかるい青春の橋
そして あなたも
急いで渡るのでしょうか
むこう岸から聞こえる
あの呼び声にひかれて
ここに出てくる「青春の橋」という言葉は、比喩表現(隠喩)ですがいったい何を表しているのでしょうか。
青春の橋を「疾うの昔(とうのむかし)」(とっくの昔)に渡り終えたわたしには何となくわかるのですが、小中学生には難しいかもしれませんね。さらに、詩は文字量があきらかに少ないので、その中で文字には表されていない作者の心情を読み取る作業が求められます。「詩はよくわからへん」「苦手」というのも頷けます。
だからといって、よく読まないで(言葉の意味を考えないで)テキトーに答えるなんてことはしないでおきましょう。
登場人物は…「少女」「あなた」「私」です。ただし、「少女=あなた」なので、「あなた(少女)」と「私(大人)」の対比関係。架かっている「橋」を挟んだ「こちら」と「あちら」の場所も対比関係。「青春」とは「アオハル」ですから、人生の春にたとえた若く元気な青年時代。「少女」はいまからその橋を渡ろうとしているが、「私」はすでにその橋を渡り終えている。そう考えていけば、「少女(こちら)から大人(あちら)になろうとする期間」とかなんとかといった答えにたどりつくはずです。文字や語句が少ないため、「想像力」を働かせないといけないのですが、かといって手がかりがなければ何も浮かんできません。まずは、イメージできる語句を見つけて、それらをつなぎ合わせて、そのイメージをふくらませていって、作者の心情にたどりつきましょう!
でも、「むこう岸から聞こえる あの呼び声」とは「だれが」「何て」言っているのでしょうか。この部分の解釈は人によって異なるところですが、自分なりに意見や考えをしっかりと発表できるようになりたいですね。
「私」は「むこう岸から聞こえる あの呼び声にひかれて」「急いで」渡ったとのことですから、「青春の橋」の渡った先には魅力的な何かを想起させるものがあるのでしょうが、「私」にとってのそれは「何」だったのでしょうか。あるいは、「早く大人になりたい」というだれもが抱く願望を表現しているのでしょうか。……あれやこれやと連想していくのはオモシロいものです。普段から連想力を磨いておきましょう!
ふぁいと。
◆◆◆本日もお読みいただきありがとうございます。 ◆◆◆
ひかり塾 州見台校 福島 |